ここまで読み進めていただきありがとうございます。
このページまでたどり着いたという事は
あなた自身、もしくはあなたの周りが
逆流性食道炎でお困りという事でしょうか。
このページにたどり着くまでに
色々な事があったことでしょう。
私が過去に診た患者さんの中にも
「逆流性食道炎は治らない。」と言われた方や
薬を飲み続けて、最初は出ていた効果も次第になくなり
西洋医学では太刀打ちができなくなった。
という方もいました。
だからこそ、この先を読み進めていただき
あなたには希望を持っていただきたい。
是非最後までご覧ください。
逆流性食道炎ってどんな症状なの?
治療の話の前に
逆流性食道炎について知っていただく必要があります。
(すでに知っている方は『②逆流性食道炎と類似した疾患について』まで飛ばしてください。)
逆流性食道炎は
胃酸が逆流を起こし、食道に炎症が起こる事で
吐き気や呑酸、曖気(げっぷ)、胸やけなどの
症状を引き起こす病気の事です。
一般的な逆流性食道炎になるメカニズムは
胃酸の逆流を防いでいる“下部食道括約筋”が緩むことによって
胃酸が逆流していると言われています。
診断方法は、胃カメラ(内視鏡)で
びらんや潰瘍など
炎症の有無によって判断されます。
治療としては
ダイエットをするように指導したり
お菓子やコーヒー、アルコール、高脂肪食を控える食事制限や
薬物療法などが治療法として挙げられます。
薬物療法の場合は
胃酸を抑える薬が処方されます。
例えば、パリエットやオメプラゾール、ネキシウムなどを
使われている方が多いです。
最近では、タケキャブを使われている方が多い印象です。
もっと詳しく西洋医学的な見解を知りたい方は以下のリンクからご覧ください。
https://www.onaka-kenko.com/various-illnesses/esophagus/esophagus_04.html
ただ、これらの治療を行っても治らなかった。
だからこのページに辿り着いたのだと思います。
そんなあなたにはこのまま読み進めていただき
当院の考え方を知っていってください。
逆流性食道炎と類似した疾患について
考え方をお話しする前に
もう一つ知っていただきたいことがあります。
実は逆流性食道炎には似たような疾患があります。
それについて今からご説明してきます。
(すでにご存じの方は『③逆流性食道炎の治療で重要なのが“除圧”』まで飛ばしてください)
・機能性ディスペプシア
これは逆流性食道炎と症状はほぼ同じ。
しかし、胃カメラで診ても
びらんや潰瘍が見つかりません。
昔で言う所の“ストレス性胃炎”
出やすい症状としては
心窩部痛(みぞおちの痛み)。
もちろん逆流性食道炎でもこの症状は出ますが
機能性ディスペプシアの方が多い印象です。
また、胃の運動障害や知覚障害があらわれるのも特徴です。
・非びらん性胃食道逆流症
この疾患は胃カメラで検査をしても異常がなく、
運動障害や知覚障害も全くないのに
逆流性食道炎の症状が出てきます。
出やすい症状は胸部の症状が多いです。
胸やけや吐き気などの症状や場合によっては咳が出ることもあります。
・食道裂孔ヘルニア
食道や動脈・静脈は横隔膜の穴(裂孔)を通っています。
食道裂孔ヘルニアとは
横隔膜の下にある胃の入口の一部が横隔膜の上に滑り出した状態です。
逆流性食道炎より治りが悪い印象ですが
充分改善可能な疾患ですのでご安心くださいね。
ここでは
逆流性食道炎に類似した疾患をお伝えしましたが
あくまでこのような種類があるという紹介だけであって
治療する上で疾患名は関係ありません。
重要なのは“身体の状態”と“出ている症状”です。
次のテーマからは治療についてお話していきますので
ぜひ読み進めてください。
逆流性食道炎の治療で重要なのが“除圧”
さて、ここからは皆さんが気になっているであろう
治療に関しての話をお伝えしていきます。
逆流性食道炎を治すために必要になってくる考え方は
タイトルにもある通り“除圧”です。
逆流性食道炎は胃酸の逆流です。
逆流する原因の中には
もちろん、胃酸が増えすぎていることもあると思います。
しかし
一番重要なのが
“食道より下部に圧力がかかっている事”です。
※下図を参照ください。
その原因は様々です。
例えば、“ベルトの締めすぎ”や“乳製品の摂り過ぎ”などがあります。
もちろん身体にも原因があります。
それが“横隔膜の緊張”や“腸腰筋の過緊張”などです。
あくまでも一例ではありますが
こういった圧力が胃にかかり
胃酸が逃げ場を求めて逆流していくと考えています。
もし、あなたの目の前にある壁が迫ってきて
後ろに逃げ場があるとしたら
間違いなく後ろの逃げ場までダッシュしますよね?
それと同じような感覚だと思っていただければいいかと思います。
この迫りくる壁さえなければ
逆流することがないのです。
胃にかかる圧力から解放する3つの方法
前の項目では逆流性食道炎は
胃以下の圧力が原因だとお伝えしました。
圧力から解放する方法は3つあります。
まずは『物理的な圧迫を無くす』方法です。
これは、衣類による圧迫です。
主にズボンの事です。
ズボンのゴムによる圧迫が強い
もしくは、ベルトやコルセットの締めすぎです。
この場合の対処は簡単で
上記に当てはまる場合は
緩めのズボンを履いたり
ベルトやコルセットを使用しないようにしましょう。
たったこれだけで楽になる方がいます。
次に『食事制限による圧迫を無くす』方法です。
前の項目では牛乳の飲みすぎを例に挙げましたが
他にもたくさんあります。
詳しくはブログなどに掲載しますが、
例えば“SIBO”。
小腸内の細菌が増えている状態の方は
糖質を摂ると小腸内にガスが発生し
小腸の内圧が高くなり、胃酸が逆流します。
そのため、
さまざまな食品を制限して生活を送ることで改善されていきます。
最後に
『整体で除圧する』方法です。
これは非常に重要です。
運動やストレッチ、食事制限など様々な情報を調べられて
治療に来られますが、整体に来られるという事は
それらの治療では対処できなかったという事。
つまり、
整体によって除圧しないと治らない方が
一定数いるという事です。
次の項目で整体による除圧についてお伝えしてきます。
逆流性食道炎は2つの施術ポイントが重要
では、ここからは整体治療による除圧施術についてお伝えしていきます。
<横隔膜の除圧施術>
除圧する上で横隔膜の緊張をどれだけ解消できるかが
重要になってきます。
横隔膜の緊張は詳しく言うと横隔膜の収縮の事です。
収縮時は下図の様に横隔膜が下に下がり、
胃への圧力が増し、食道や肺は圧力が減ります。
つまり、逆流しやすい状態になっているという訳です。
横隔膜が収縮しやすい方は
みぞおちの硬さを診れば一目瞭然。
肋骨を掴めないほどの硬さになっている方が多いのです。
その他にも圧力が強いので
腹部から拍動が感じられたりもします。
9割以上の方はこれらの兆候が見られます。
また、これらの兆候を指標に施術を行っていきます。
<下腹部の除圧施術>
主に腸腰筋の事を指します。※下図参照
筋肉は長時間同じ姿勢を続けていると
短縮(短く固まる)します。
それによって
下腹部の圧力が強くなり
結果逃げ道を探して逆流しやすい状況ができてしまいます。
腹筋よりさらに深部の筋肉に
硬結があるのかどうかを指標にして施術します。
これらの施術ポイントをメインで施術を行い
必要に応じたあなたに合った施術を加えていきます。
最後に。。。
まずはここまで読み進めていただきありがとうございます。
逆流性食道炎の患者さんは非常に多く、
ほとんどの方が食事制限(食べられないから自然と制限をかける)
や薬物療法を試されています。
しかし、症状を軽減させるだけで
完全に治ったという方はそんなに多くない印象です。
また、問診票の既往歴(これまでに患った病気)に
逆流性食道炎と書いているけど
治ると思っていないからお話を伺った際に
話題になることがない人も多いです。
突っ込んで聞いてみると
「昔からなんですけどあるのが当たり前になってきました。」
といわれる方も少なくありません。
もしかしたら
この記事を読んでいるあなたもそうかもしれません。
そんな状態でも、諦めないでほしい。
この記事を読んで少しでも治る希望を持っていただけたのなら
まずは相談だけでも大丈夫です。
ご連絡ください。
また、まだ不安が残るようでしたら
あなたとのご縁、心よりお待ちしております^ ^
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